ロータスなしのコーヒーは、コーヒーへの虐待だ


ロータスなしのコーヒーは、コーヒーへの虐待だ

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かの有名なお菓子ロータス

ロータスというお菓子をご存じだろうか。

ベルギー産の小さな赤い包装のクッキーで、ほんのりシナモンの香りのする、ポケットに入れておくと粉々になってしまうあのお菓子。

結婚前は自ら買ったことはなかったが、夫が大好きで最近では常備している。当初は買い物メモに「あのクッキー」と書いていた。だって、

「Lotus Biscoff」

って書いてあって、裏にカタカナでも

ロータス ビスコフ オリジナルカラメルビスケット」

ってロータスなのかビスコフなのかわかんなかったから。

そのうち「ロータス」って呼ぶようになったけど、今初めて公式サイト見てみたら

ロータスベーカリー」というお菓子屋さんの商品「ビスコフ」らしいです。

間違ってた。私たちが呼んでたの、会社名だった。しかもビスコフと同じ味のペーストの商品があるらしい。今が夜中でなければすぐにでも成城石井かカルディかピーコックに行って買い求めたい。

ビスコフ」だった事件は置いといて先に進もう。

 

ある時この小さいクッキーの裏側に

「EVERY COFFEE NEEDS A LOTUS」

と書いてあるのに気が付いた。そして今気が付いた、「ロータス」っつってるじゃん!だから「ロータス」だと思ってたんだあーすっきりした。

「EVERY COFFEE NEEDS A LOTUS」を、中学英語学びなおし中の私(31)はこう訳した。

「すべてのコーヒーにはロータスが必要です」

私の英語力のおかげでダイレクトに伝わる、コーヒーのロータスへの欲求よ。

しかもこれまた最近見つけちゃったのが、個包装のロータスが入った大きい袋の方にこんな絵が描かれてたんです。

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ロータスを持つ A CUP OF COFFEE

え、かわいい!かわいすぎて顔まで書いてしまった。

 

いやまて、

「クッキーってだいたいコーヒーに合うじゃん」

と思っているそこのあなたはまだロータスの真価をわかっていない。

一度騙されたと思ってロータスを、そう、コーヒーにつけて食べてみなさい。

私ども夫婦はこの食べ方を最近まで知らなかったのだが、↑のロータスを抱えるコーヒーカップがかわいすぎて、グッズになってるんじゃない?と画像検索したら、ロータスをコーヒーにつけるみたいな画像が出てきたので試してみたのだ。

 

………こっこれは………!!!

 

今までのロータスとは思えない、まるで違った食感…!

口に入れた瞬間に溶け出す、コーヒーとシナモンのマリアージュ…!

ぐしゅっと ふわん…!舌の上でストレッチしてるわ!

(夫が好きな「美味しんぼ」がいかにすごいか説明するときによく出てくる「シャッキリポン」という造語のオマージュ。ごめんだけど私読んでない)

 

この感覚を味わったら二度とコーヒーに付けずにはロータス食えなくなるから覚悟しとけよ。

 

まさに「EVERY COFFEE NEEDS A LOTUS」。

夫曰く、「ロータスなしのコーヒーは、コーヒーへの虐待だ」。

 

ちなみにロータスを抱えてるカップは非売品でグッズになっていて、どうやら昨年キャンペーンでプレゼントしていたらしい。もうこの3か月で50個入り何個も買ってるのに…!くっ…ほしい…!

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これはうちのカップに無理やり持たせたロータス

 

無限ピーマンは本当に無限か

無限ピーマンは本当に無限か

私の夫は数学者で、私たちは昨年結婚した。

数学っていうととにかくみんな「あー苦手だった」とか「できなかった」とか言われて、そのたびに夫は傷ついている。こないだも中学英語を学びなおしていたら例文に「Takuya doesn't like math.」と出てきて、数学の嫌われ具合がうかがわれた。たくやが数学嫌いって言っちゃうってことは「キムタクはきっと数学嫌いだろう」って思ってるに違いないこのテキスト作ったひと。とんだ偏見だ!

でも、ごめんなさい。私も数学ってさっぱりでした。高校に入ってついていけなくなった瞬間から考えるのを放棄して、テストも赤点ギリギリを狙って乗り切っていました。

それでも夫と結婚に至ったのは、他の趣味が合って、価値観が近かったからだと思う。

 

我が家では最近、ごはんは私が担当している。コロナの影響で二人ともずっと家にいるが、私の仕事は延期になり中学英語を学びなおしたりしている間も夫は家で仕事をしているので、私にも仕事を与えてほしいと申し出た。(でも何もしないのは嫌だといって朝ごはんだけ作ってくれる夫まじ神)

夫は私より料理ができて、しかも漫画『美味しんぼ』の大ファンでグルメ。毎日今日の料理の作り方をめちゃめちゃ細かく聞いてくる。そして「一つのコンロで味噌汁をつくりながら、もう一つのコンロでこの炒め物を作った後にフライパンをいったん洗ってから肉料理に取り掛かったんだねありがとう」と、ふたくちコンロで料理した私の料理の工程を理解し、大いにねぎらってくれる。ひかえめに言って夫最高大好き。

先日、夕飯に「無限ピーマン」なるものを作った。これは「無限に食べていられる」という意味で流行りの料理ネーミングだ。ピーマンだけでなく「無限ナス」「無限ゴーヤ」などそれこそ無限に出てくる。

夫は「これなんて言う料理?」と聞いてきた。夫は料理の工程も気にするが、料理の名前も聞いてくる。創作料理が多い私にとって結構困る質問で「わたし炒め」とか適当に答えることもあるのだが、今日はレシピを見て作ったから満を持して答えられるぞ!

私「これは無限ピーマンです!」

夫「ああ、やっぱり」

知ってたんかい!

夫「無限なんとかっていう料理、最近結構見かけるけど、地球上のピーマンは有限だから矛盾してるよ」

 

というわけで、我が家では「無限ピーマン」改め「矛盾ピーマン」と呼んでいます。